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2007年10月

2007年10月15日 (月)

漢文 満点への道⑪ 疑問形・反語形その壱

ご無沙汰してしまいました。
研究発表がまた近くなってきているのでその準備に追われる日々です・・・。

さて、今回からは「疑問形・反語形」に入りますよ~。

「疑問形」も「反語形」も形が似ていたり、同じだったりします。
しかし、意味は全く違うので非常に厄介です。
受験でもよく問われる句形ですのでしっかりマスターしましょう!

まず、その意味の違いですが、基本的に古文の「疑問」・「反語」と同じですのでついでに覚えてしまいましょう。
「疑問形」は「~か。」というように「疑問」を表します。たまに、答案に「?」(クエスチョンマーク)をつけた訳を書く人がいますので注意してください(減点されかねませんよ)。

それに対して、「反語」は「自分自身に対して答えが分かりきっていることを尋ね、それを即座に否定する」という用法です。ですから、意味は「~か、いや、~ではない。」となります。つまり、「反語」とは「否定」なのです。ただし、入試問題で訳すときは、意訳しないで丁寧に直訳しましょう。(そのほうが無難です。)

また、「否定形+反語形」の場合は、「~ではないのか、いや、~だ。」となります。「否定」を「否定」するのですから、「肯定」なのです。

さてその見分け方ですが、詳しいことは次回に説明するとして、基本的に読み方が違います。それは、

 疑問形が「や」(「か」と読む場合が若干ある)と読むのに対して

 反語形は「んや」と読む

ということです。

これをふまえて、次回から張り切って具体的な用法を学習しましょう~。

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2007年10月 8日 (月)

漢文 満点への道⑩ 否定形その陸

うぇぇ~い。うぇぇ~い。

四六時中、頭から離れません。最近、小島よしおに毒されてます。助けてください。

それはさておき、今回はいよいよ「全部否定」と「部分否定」の簡単な見分け方を解き明かします。

まず、

  「復不」は全部否定
  「不復」は部分否定

でしたね。

ここで「不」の位置に注目し、「部」に置き換えるのです。そして、「復」との相対的な位置で見分けることができます。「復」よりも「不」が後に来る場合は「全部」、「不」が前に来る場合は「部分」となるのです。

つまり、

  「復」   「復」
   全    

となるわけです。「不」と「部」は「ふ」「ぶ」と読み方がつながっているので覚えやすいですね。

他の否定形も同じです。

  「必」   「必」       「常」   「常」
   全    分         全    

簡単でしょう?これが、漢文解釈の際に強力な威力を発揮するのです。早速お試しください。

それでは、チントンシャンテントン~

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2007年10月 3日 (水)

漢文 満点への道⑨ 否定形その伍

今回は「全部否定」と「部分否定」です。

形が似ているので非常に間違えやすいのですが、意味は全く違います。悩んでいる受験生も多いのではないでしょうか。しかし、このブログをご覧になっているあなたはもう大丈夫です。簡単な見分け方がありますよ!

まず、全部否定と部分否定の違いについて確認しておきます。単純に言えば、全部否定は完全な否定です。部分否定は、部分的な否定なので肯定の意味が少し混じります。ですから、訳し方を間違えれば当然、不正解です。しかも、読み方も変わるものもあります。

たとえば、

 ①「必不~」と「不必~」

   必不~  読み ・・・ 必ず ~ ず
         意味 ・・・ 必ず ~ しない

   不必~  読み ・・・ 必ずしも ~ ず
         意味 ・・・ 必ずしも ~ するとは限らない

となります。どちらが「全部否定」でどちらが「部分否定」か分かりますか?

「必不」は完全な否定ですね。「不必」は「~するとは限らない」のですから、する時もあればしない時もあるのです。つまり、「部分的な否定」(=部分否定)ということになります。読み方も、部分否定のほうは「必ずしも」というように「しも」がつきます。

同じように、

 ②「常不~」と「不常~」

   常不~  読み ・・・ 常に ~ ず
         意味 ・・・ いつも ~ しない(全部否定)

   不常~  読み ・・・ 常に ~ ず
         意味 ・・・ いつも ~ するとは限らない(部分否定)

 ③「倶不~」と「不倶~」

   倶不~  読み ・・・ 倶(とも)に ~ ず
         意味 ・・・ 両方とも ~ しない(全部否定)

   不倶~  読み ・・・ 倶(とも)に ~ ず
         意味 ・・・ 両方とも ~ するとは限らない(部分j否定)

となります。これらの部分否定は読む時に「~は」と付け加えます。にも「不甚~」(甚だしくは~ず)、「不重~」(重ねては~ず)、「不再~」(再びは~ず)などがあります。

また、
  ④「復不~」と「不復~」

   復不~  読み ・・・ 復(ま)た ~ ず
         意味 ・・・ 一度も ~ しない(全部否定)

   不復~  読み ・・・ 復(ま)た ~ ず
         意味 ・・・ 二度とは ~ しない(部分否定)

というように、全部否定の時も部分否定の時も同じ読み方をする場合があります。しかし、日本人にとっては同じ読み方でも、中国人にとっては語順が違いますから訳し方も違います。「復不~」は「一度もしたことがない」ということなので全部否定。部分否定の時は「二度とはしない(=少なくとも一度はしたことがある)」ということなので部分否定ということになります。

さて、「全部否定」と「部分否定」の見分け方ですが、おっと残りが少なくなってきました。慌てずに次回に説明することとしましょう。

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2007年10月 1日 (月)

漢文 満点への道⑧ 否定形その肆

今回は「複雑な二重否定」です。多少複雑ですが、前回の内容をしっかりと理解できていれば簡単なはずです。

 ★未嘗不~
    
    読み ・・・ 未(いま)だ嘗(かつ)て ~ ずんばあらず
    意味 ・・・ 今まで一度も ~ しなかったことがない

   ※再読文字の「未」をさらに否定した形(つまり肯定)ですね「ずんばあらず」の読み方が要注意です。

 ★未嘗無~
    
    読み ・・・ 未(いま)だ嘗(かつ)て ~ 無くんばあらず
    意味 ・・・ 今まで一度も ~ なかったことがない

   ※これも上と同じパターンです「無くんばあらず」の読み方に注意!

 ★不敢不~
    
    読み ・・・ 敢(あ)へて ~ ずんばあらず
    意味 ・・・ ~ しないわけにはいかない

   ※「不敢~」で「すすんで~しない」という意味。それを否定すると「~しないわけにはいかない」という意味になります。ちなみに「敢不~」は反語形で「どうして~しないだろうか、いや~するだろう」と訳します(後ほど詳しく説明する予定です)。

 ★不必不~
    
    読み ・・・ 必ずしも ~ ずんばあらず
    意味 ・・・ 必ずしも ~ しないことはない

   ※「不必~」の時は「必ずしも~ず」と読み、「必不~」の時は「必ず~ず」と読みます。この違いの詳しい説明は次回やります。

 ★不可不~
    
    読み ・・・ ~ ざるべからず
    意味 ・・・ ~ しなければならない

   「禁止」をさらに否定した形です。

 ★不得不~
    
    読み ・・・ ~ ざるを得ず
    意味 ・・・ ~ しないわけにはいかない

   「不可能」をさらに否定した形です。

 ★不能不~
    
    読み ・・・ ~ せざる能(あた)はず
    意味 ・・・ ~ しないわけにはいかない

   ※「不得不~」=「不能不~」と思っても良いでしょう。

次回は、否定形の鬼門「全部否定」と「部分否定」を説明します。ひと目で見分ける方法をお教えしましょう!

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