漢文 満点への道⑥ 否定形その弐
前回に引き続き、否定形の説明です。
2、禁止形
★勿(=莫・毋・無)
読み ・・・ 勿(な)かれ(古文のク活用形容詞「なし」命令形・書き下す時は必ず漢字+「かれ」!)
意味 ・・・ ~するな、してはいけない、しないでくれ
(例)君莫笑。
書き下し文・・・ 君笑ふこと莫かれ。
口 語 訳・・・ 君よ笑ってはいけない。
3、不可能形
★不可
読み ・・・ べからず(古文の可能の助動詞「べし」未然形+打消の助動詞「ず」終止形・書き下す時は必ず平仮名!)
意味 ・・・ ~できない
(例)不可渡。
書き下し文・・・ 渡るべからず。
口 語 訳・・・ 渡ることはできない。
※「不可」は禁止の意味もあるので気をつける(「べし」が命令の意味をとる場合)。外見上は同じなので文脈で判断するようにする。
※「不可勝~」となった場合は「勝(あ)げて~べからず」となり、「~しきれないほど多い」という意味になる。
(例)不可勝用。
書き下し文・・・ 勝げて用ふべからず。
口 語 訳・・・ 使用しきれないほど多い。
★不能(=弗能)
読み ・・・ 能(あた)はず(古文のハ行四段活用動詞「あたふ」未然形+打消の助動詞「ず」・書き下す時は必ず漢字「能」+「はず」!)
意味 ・・・ ~できない
(例)不能鳴。
書き下し文・・・ 鳴く能はず。
口 語 訳・・・ 鳴くことができない。
※「能」の直前に「不(=弗)」がつかない場合は「能(よ)く」と読み、「~できる」という意味になる。
★不得(=弗得)
読み ・・・ 得(え)ず
意味 ・・・ (機会がなくて)~できない
(例)不得已。
書き下し文・・・ 已むを得ず。
口 語 訳・・・ やめることができない(そうするしかない)。
※「得ず」の前には助詞「を」を補って書き下す。
否定形はまだまだ続きますよー。
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