漢文 満点への道⑦ 否定形その参
今回は「二重否定」を説明します。
二重否定とは「否定したことを否定する」用法です。いろいろなパターンがあるのですが、例えば「~しないことはない」という訳になります。これは、日本語では消極的な肯定として受け取られますが、中国語の場合は非常に強い肯定として認識されます。
ただし、だからといって訳すときに「必ず~する」といった意訳をするよりは、忠実に「~しないことはない」と直訳するほうが受験においては無難でしょう。
さて、「二重否定」は様々な否定語の組み合わせから成り立ちますが、それをいちいち丸暗記するのは大変です。ちょっとした原則を覚えるだけで、とても簡単に覚えられます。
その原則とは・・・
①「不」(=弗)は「~しない」と訳す。(主に動詞を否定するから)
②「無」(=莫・勿・毋)は「~(ものは)ない」と訳す。(主に存在を否定するから)
③「非」(=匪)は「~ではない」と訳す。(主に名詞句を否定するから)
④上記①~③を後に出てきたほうから順番に訳す。
ということだけです。
ですから・・・
a「無不~」は「~(せ)ざるは無し」と読み、「~しないものはない」と訳す。
b「無非~」は「~(に)非ざるは無し」と読み、「~ではないものはない」と訳す。
c「非不~」は「~(せ)ざるに非ず」と読み、「~しないのではない」と訳す。
d「非無~」は「~無きに非ず」と読み、「~がないのではない」と訳す。
となります。簡単ですね。
次回は、もう少し複雑な二重否定を説明しますが、原則さえしっかり理解できれば分からないことはありません。(二重否定=強い肯定)
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