評論読解の原則⑦
今回は、「字数指定説明問題の解答の作り方」についてです。
意外と解答の作り方で損をしている人が多いのです。たとえば、句点「。」を解答の最後に付け忘れただけでも減点です。マイナス1点だとしても、その1点で合否が分かれることもあるのです。ですから、決して油断しないでください。
前回も書きましたが、設問を必ずよく読み、問題作成者がどのような答えを要求しているかをきちんと判断してください。
「~はなぜか。」と聞かれた時は「~から。」
「~はどのようなことを言っているのか。」と聞かれた時は「~こと。」
「~はどのような状態か。」と聞かれた時は「~という状態。」
というふうに、設問にあわせて解答しましょう。
さて、「~字以内」というように条件がつけられたときは、必ずその9割以上はマス目を埋めましょう。「50字以内」であれば45字以上、「100字以内」であれば90字以上は書かなければなりません。普段から空いているマスが5マス以内になるように心がけていれば慣れると思います。
だんだん力がついてくると、意地でも字数ぴったりの芸術的な答案を作りたくなります。このレベルになればもう偏差値は70を軽く越えているでしょう。
ただ注意してほしいのは、「~こと。」と答えようとして最後のマス目に「と。」を同時に書いてしまうと字数オーバーで減点されてしまうことです。そのようになる場合は、前の部分の字句で字数を調整してください。
「なぜか。」と聞かれるタイプの設問は、「理由説明問題」と分類されます。この問題が「70字以内で答えよ。」となった場合、本文中の根拠となる部分を見つけることができても、どのようにマス目を埋めていったらいいか悩む受験生もいるでしょう。
そんな時は「・・・ので、~から。」という形で答えるという小技があります。俗に言う「のでから構文」です。(私が勝手に命名しました。)これは、字数を稼げるだけではなく、答えもすっきりするので非常に役に立ちます。
また説明問題全般にいえるのですが、「百字以内」などの大型問題で困っている人もいると思います。その時に使えるのが「・・・ではなく、~ということ。」という「打消強調構文」です。(これも私の命名です。)
「~」の部分には筆者の主張や意見(Bの文)が入ります。字数が足りない時はそのBの反対意見(≒一般論、Dの文)を「・・・」の部分に挿入してやります。(ただし、本文中に書かれている場合のみ。)これで、とても美しい解答の出来上がりです。
苦手で面倒だった説明問題も、このように解答の仕方を覚えるだけで急に楽しくなり、新しい世界が見えてきます。中には病み付きになってしまう人も出てくるでしょう。(私もそのひとりでした。)皆さんも、早くこの境地に到達できるように問題演習に励んでください。
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