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2007年8月

2007年8月29日 (水)

評論読解の原則⑦

今回は、「字数指定説明問題の解答の作り方」についてです。

意外と解答の作り方で損をしている人が多いのです。たとえば、句点「。」を解答の最後に付け忘れただけでも減点です。マイナス1点だとしても、その1点で合否が分かれることもあのです。ですから、決して油断しないでください。

前回も書きましたが、設問を必ずよく読み、問題作成者がどのような答えを要求しているかをきちんと判断してください。

 「~はなぜか。」と聞かれた時は「~から。」

 「~はどのようなことを言っているのか。」と聞かれた時は「~こと。」

 「~はどのような状態か。」と聞かれた時は「~という状態。」

というふうに、設問にあわせて解答しましょう。

さて、「~字以内」というように条件がつけられたときは、必ずその9割以上はマス目を埋めましょう。「50字以内」であれば45字以上、「100字以内」であれば90字以上は書かなければなりません。普段から空いているマスが5マス以内になるように心がけていれば慣れると思います。

だんだん力がついてくると、意地でも字数ぴったりの芸術的な答案を作りたくなります。このレベルになればもう偏差値は70を軽く越えているでしょう。

ただ注意してほしいのは、「~こと。」と答えようとして最後のマス目に「と。」を同時に書いてしまうと字数オーバーで減点されてしまことです。そのようになる場合は、前の部分の字句で字数を調整してください。

「なぜか。」と聞かれるタイプの設問は、「理由説明問題」と分類されます。この問題が「70字以内で答えよ。」となった場合、本文中の根拠となる部分を見つけることができても、どのようにマス目を埋めていったらいいか悩む受験生もいるでしょう。

そんな時は「・・・ので、~から。」という形で答えるという小技があります。俗に言う「のでから構文」です。(私が勝手に命名しました。)これは、字数を稼げるだけではなく、答えもすっきりするので非常に役に立ちます。

また説明問題全般にいえるのですが、「百字以内」などの大型問題で困っている人もいると思います。その時に使えるのが「・・・ではなく、~ということ。」という「打消強調構文」です。(これも私の命名です。)

「~」の部分には筆者の主張や意見(Bの文)が入ります。字数が足りない時はそのBの反対意見(≒一般論、Dの文)を「・・・」の部分に挿入してやります。(ただし、本文中に書かれている場合のみ。)これで、とても美しい解答の出来上がりです。

苦手で面倒だった説明問題も、このように解答の仕方を覚えるだけで急に楽しくなり、新しい世界が見えてきます。中には病み付きになってしまう人も出てくるでしょう。(私もそのひとりでした。)皆さんも、早くこの境地に到達できるように問題演習に励んでください。

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2007年8月26日 (日)

評論読解の原則⑥

今回は解き方の原則です。

評論の設問には何種類かあります。

主に・・・

「~とあるがどういうことか、~字以内で説明せよ。」(内容説明問題)

「『そのような課題』とあるが、どのような課題か、~字以内で説明せよ。」(指示語説明問題)

「本文中の空欄部分に当てはまる語を文脈から判断し答えよ。」(空所補充問題)

「本文の内容に関する記述について、最も適当なものを次の選択肢から一つ選び、記号で答えよ。」(内容把握問題・選択問題)

などが代表的でしょう。

以前も書きましたが、評論問題は本文を根拠にして解答するものです。ですから、どの設問も必ず本文中に正解の根拠があります。つまり、受験生には限られた時間内に要領よく根拠を見つけ解答を作成するという作業(能力)が求められているのです。

ここで、前回紹介した「印をつけながら読む」というワザが絶大な効力を発揮するのです。なぜなら、印をつけた箇所は本文を読解するのに役立つのみならず、それがそのまま解答の根拠になりうるかです。

はじめに、設問がどのような解答を要求しているかを見極めます。あとは、その要求に合わせて印をつけた部分をうまくつなぎ合わせていくだけなのです。これで、苦痛だった「70字以内で説明せよ。」という設問が面白いように解けるようになります。

まずは、試してみてください。満点はもらえなくても、ポイントを押さえた解答になりますので部分点はもらえるはずです。この部分点で他の受験生に差がつきます

しかし、それで満足していてはいけません。点が取れるようになってきたら次は満点を狙うのです。力がついてくれば、自分の解答が抽象的なままだということに気がつきます。

そこで、自分の言葉で分かりやすく言い換えるという高等なワザの習得が必要になってきます。これができるようになれば、もう評論問題を解くのが楽しくて楽しくてしょうがない状態になります。

ですが、皆さんは焦らないでじっくり力をつけていってください(急に効果が出る人もいると思いますが)。高等なワザについては冬が始まるころにご紹介しましょう。

それまでに、自分でノルマを決めてとにかく問題集を解き続け(週三回くらいが妥当でしょう)、解説をしっかりと読み込んで自己採点をしてみというのを習慣にして力を蓄えておいてください。

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2007年8月24日 (金)

評論読解の原則⑤

いよいよ「評論の読み方」に入ります。

まず、前々回にやった5つの文の類型をおさらいしましょう。

A 問題提起
B 筆者の主張・意見・発見
C Bの説明(理由・根拠)
D Bの反対意見(一般論)
E 具体例

でしたね。評論の文章は必ずこれらのどれかに分類されます。もちろん、はっきりときれいに分類されるとは限りません(例えば「BとCを兼ねている文」など)。しかし、この「分類する」という作業こそが重要なのです。

評論文を読むのが苦手な人のほとんどが、「難しい文章だ。」と思いながら読んでいることでしょう。ですが、周りの受験生の大多数も実は何が書かれているのかよく分からない状態で問題文を読んでいます。

難しくて長ったらしい文章をそのまま読もうとするから難しいのです。ここで、「絞って読む」という発想が大切になってきます。

上に上げたA~Eのうち、重要なのはA・B・Cの文です。その文章のテーマ(話題)とそれに対する筆者の考え、なぜそのように言えるのかという理由の説明だけで文章の要旨はまとまるからです。D・Eはあくまでも文章に説得力を持たせるための補足でしかありません。

これから文章を読む時は、A・B・Cの文に印をつけながら読みましょう。(だまされたと思ってとにかく試してみてください。)難しく考えることはありません。Aだなと思ったら傍線、Bだなと思ったら波線、Cだなと思ったら○で囲むなど自分なりにルールを決めてどんどん引けばいいのです。

初めのうちは印だらけになってしまうかもしれませんが、演習の数をこなしていくうちにあることに気がついてきます。それは、「同じ内容が別の表現で何度も言い換えられている」という事実です。そうなれば、さらに絞って印をつけることができます。

上手くいけば、印をつけた箇所をそのまま抜き出せば立派な要約文になります。ですから、問題を解く前に要約の練習をしてみるのもかなり効果があります。最初は200字以内で要約する練習をし、慣れてきたら100字以内で要約するということを毎日繰り返していれば、短期間で面白いように読解力が向上することは間違いありませんよ。

とにかく、評論文は誰が読んでも難しいものだと割り切って、「絞って読む」だけでも断然理解力が違います。ただ、「難しい、難しい・・・」と悩みながらだらだら読むよりはずっといいでしょう?

さらに、A・B・Cの印をつけた部分は、問題の「解き方」にも関わってきます。それは次回の説明とします。

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2007年8月22日 (水)

評論読解の原則④

さて、前回は評論の文章は大まかに5つの文で構成されるということを書きました。
今回は、その文を見分けることで、どのような利点があるのかを説明したいと思います。

受験生のほとんどは、出題される評論文を難解な文章だと感じていると思います。その理由を考えて見ましょう。

まず、「誰でも分かる文章だとみんな高得点を取ってしまい、差がつかないから」というのが考えられます。「誰でも分かる文章」こそ理想的な究極の文章です。だからといって、筆者の文章が下手だというわけではありません。筆者は、高度な内容を一般の人々でも理解できるように精一杯努力して書いているのです。ですから、筆者を責めるのは止めましょうね。
しかし、筆者はどうしても自分の考えを表現するのに最も適切な言葉を用いようとするため、たまに難解な言葉を使ってしまいます。だから、皆さんは俗に言う「評論用語」をひとつでも多く覚えておいたほうがいいのです。評論でよく使われる語句はこまめに辞典をひいて覚えていきましょう

次に考えられる理由は、「日本語は論説に向いていない」ということです。日本人はあいまいな表現を好むことはよく知られていますね。「言わなくても分かってくれる」というのをわれわれ日本人は心のどこかで相手に期待しています。主語をあまり使いたがらないのも昔からの伝統です。そのため、日本語は非常に情緒的で感性豊かな言語として発展してきました。「源氏物語」という世界に冠する王朝文学を生み出したのは今から千年も前です。
ところが、その一方で論理的な文章には向いていないことが指摘されています。哲学や科学・数学が盛んだったヨーロッパの言語に比べると一目瞭然ですね。そのため、日本語で論理的な文章を書こうとすると、どうも分かりにくくなってしまうのです。そもそもわれわれ日本人は論理的に物事を考えるのが苦手であると言えるでしょう。(その代わり、和歌や文学は素晴らしい作品が多い。)
私は、数学や物理が得意な人たちは評論問題も得意なのではないかとひそかに考えています。

しかし、悲観することはありません。日本の受験生が評論が苦手だからこそ評論で差をつけるのです。そのためには、何度も繰り返しているように「評論の読み方・解き方」を身につけてしまえばいいのです。

大学に入ってからの勉強というのは基本的に「論文」を読むことですよ。大学側は「論文」の読解力がある人を入学させたいのです。評論読解の力はとても重要なのです。

次回は、「評論の読み方」です。

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2007年8月20日 (月)

評論読解の原則③

前回は、評論文が5つの種類の文から成り立っていることを書きました。
今回は、その説明です。分かりやすくA~Eの記号をつけましょう。

A 問題提起・話題提示

 (例)戦争は、本当に悪なのか。

 どのような文章も必ずテーマがあります。これから書こうとしている文章が何について書かれようとしているのか、また筆者はどのようなことに問題意識を持っていて論じようとしているかが表れている文です。
 これがないと何を書いている文章なのか分かりづらいので、大抵の文章にはあります。しかし、難しい大学の評論問題で扱われる文章は、わざとこの部分が省略されている場合もあります。その場合は、文脈から自分で判断しましょう。
 Aを常に念頭に置きながら文章を読むのと読まないのとでは、文章の理解力が全く違います。

B 筆者の主張・意見・発見

 (例)戦争は、やむをえない場合もある。

 これが書かれていない文章は、作文になります。評論文の場合は100パーセントあります。ですから、評論文を読む時は、必ずこの部分を探さなくてはなりません。
 ちなみに、小論文の試験でもこれが書かれていない場合は失格になります。

 筆者はBを読者に伝えるために文章を書いています。そもそもなぜ評論を書くかと言えば、世間の人々に伝えたいことがあるからです。自分が言いたいことや発見したことを読み手に知ってほしいのです。ですから、Bは表現を変えて何度も言い換えられる時があります。人は、自分が強調したいことは何度も繰り返して表現するからです。

C Bの説明(理由・根拠)

 (例)国家間の問題が話し合いで決着がつかない時は、国際法で認められているからだ。

 自分の意見をただ主張していても誰も納得してくれません。かならずBを主張するだけの理由根拠が書かれているはずです。その部分をCとします。 

D Bの反対意見(一般論)

 (例)戦争は、ともかく悪い。

 筆者は、自分と反対の意見を提示することによって、自分の意見を正当化しようとします。なぜなら、反対意見をねじ伏せることで自分の意見に説得力が増すからです。
 筆者の意見は、人々が今まで思いもよらなかったことである場合がほとんどです(みんなが知っていることを書いても誰も面白くない)。ですから、Dは一般論である可能性が高いのです。

E 具体例

 (例)イラクが核査察を拒否し続けことが、イラク戦争の発端だ。

 Eは、BやCを分かりやすくするために挙げられます。

以上が評論文を構成する5つの文です。次回はこれらを読解の上でどのように扱うかを説明します。

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2007年8月18日 (土)

評論読解の原則②

評論問題は、問題文の前に必ず次の文が書かれています。

 次の文章をよく読み、以下の問いに答えなさい。

この一文がどんなに重要なことを示しているか分かりますか?

 「文章をよく読んで答えなさい。」=「文章をよく読めば答えられます。」=「文章の中に答えがあります。」

ということを書いているんですよ。

前回、「評論問題は勉強をしなくても点数を取れる人がいる」ということを書きました。なぜかといえば、答えの根拠は全て問題文中にかかれてあるからです。つまり、評論問題とは、設問に合うように問題文中から答えの根拠を探せばいいだけのテストなのです漢字と語句の意味問題以外は)。だから、できる人にとっては簡単すぎるのです。

しかし、ほとんどの受験生はこの重大な事実に気づいていません。自分勝手に答えを作ろうとします。だからいつまでたっても同じような点数しか取れないのです。

では、どのようにして本文中から答えの根拠を探し出せばいいのでしょうか。それは、文章の一文一文がどの種類の文に当てはまるかを見分ける力が必要となります。評論文の文章は大きく分けて5種類に分類されます。その分類の仕方の説明はまた次回にするとしましょう。

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2007年8月17日 (金)

評論読解の原則①

今回から評論読解についてです。

解き方の前に、どのような人が評論問題で点数を取れるかを分析してみます。

実は、勉強しなくても点数が取れる人たちがいます。これは大きく分けて2つのタイプに分かれます。

①非常に頭脳明晰な人
②やたらに読書する人

①は、評論問題が簡単で簡単でしょうがありません。なぜ他の人が間違えるのか不思議に思っています。

②は、生活のほとんどを読書している人です。1日に1~2冊などというペースではありません。とにかく本を読んでばっかりいる人です。難解な文章を読むのにも慣れています。

①②に該当する人たちは全国に数百人くらいしかいません。自分ではないと思う人がほとんどでしょう。

しかし、ここで少し考えてもらいたいのですが、英語や数学などの他教科で勉強しなくても点数が取れるということが有り得るでしょうか?英単語や英文法を知らない人が英文を読めますか?数学の公式を知らない人が問題を解けますか?

ここに評論問題を読解する上でのヒントがあります。①②の人たちはすでに「評論問題の読み方・解き方」を身につけてしまっているのです。逆に言えば、この「読み方・解き方」さえ身につけてしまえば、後は特別な勉強をしなくても安定して高得点を維持できるので、古典や他教科に勉強時間を割けるようになり、合格に限りなく近づくのです。
このことに早く気付いてほしいのです。

①②以外の人たちで評論問題を武器にするためには、とにかく「読み方・解き方」を身につけなければなりません。身につかないうちはいくら問題をこなしても全くの無駄になってしまいます。(これが現代文の恐ろしさです。)

次回から「解き方・読み方」についてを書いていきますので、皆さんは実際に問題集を用意し、身につくまで実践していってください。どんな問題集でもいいですが、解説が充実していて、採点規準が明記されているものがよいでしょう。(「入試現代文へのアクセス」や現代文 (河合塾SERIES―入試精選問題集) ともに河合出版など)
早い人はすぐにマスターし、あっという間に点数が上昇します。なかなかマスターできない人も慌てないでじっくり取り組んでいって下さい。忠実に実践していけば、遅くとも数ヵ月後には効果が表れ、入試本番には間に合うはずです。

勉強は「何時間やったから大丈夫」というものではありません。「身につくまで徹底してやる」のが大原則ですよ。

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2007年8月15日 (水)

古典文法用参考書・問題集について

終戦記念日ですね。敗戦後、日本は世界に類を見ない復興を成し遂げました。今のお年寄りの方々が苦労をされたおかげです。ありがとうございました。

古典も、我々のご先祖様がどのような生き方をされてきたかを知るための学問です。当時の出来事を研究する歴史学と違って、古典は当時の生活や人々の考えを学びます。

今の自分が存在するのは、ご先祖様お一人たりとも欠けてしまうと成り立ちません。

したがって、歴史も古典も勉強しなければならないのです。自分の存在意義にかかわるからです。国語が嫌いな人も歴史が苦手な人も、視点を変えて自分自身のために勉強しましょう。

いきなり偉そうなことを書いてしまいました。本題に入りたいと思います。

前回までは、「古典文法の極意・用言編」シリーズでしたが、次回からは読者の方々の要望が最も多い、「評論」の解き方についてやっていきます。お楽しみに。

今回は、古典文法用の参考書・問題集についてです。

参考書については、学校の授業で使うような文法の教科書が一冊あれば十分だと思います。

問題集については、解説がやたらに詳しいものを2~3冊ほど徹底的にやれば大丈夫だと思います。(「徹底的にやる」というのは、「全問正解するまで何度も繰り返す」という意味です。)
もし分からない問題がありましたら、学校や予備校の国語の先生に質問しましょう。その様な環境にない方は、私にご質問ください。

個人的には古典文法基礎ドリル (河合塾SERIES―ステップアップノート30)不二古典―大学入試頻度順古文文法 (文法・上) (ルパン三世の合格大作戦 (4))不二古典―大学入試頻度順古文文法 (文法・下) (ルパン三世の合格大作戦 (4)) (アルス工房)がお勧めです。

あまりにも「楽して覚える」「簡単に点数が上がる」ということを前面に出している参考書や問題集はよくありません。派手な解き方や説明に目を惹かれますが、例外や応用に対応できないことがほとんどです。

やはり、地道に基本を大切にする受験生が最後に勝つのでしょう。

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2007年8月14日 (火)

古典文法の極意・用言編⑧係り結び

今回は「係り結び」です。一見地味ですが、非常によく問われますよ。

係助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ」が文中にある場合、その結びの語が変形します。それを「係り結びの法則」といいます。

 「ぞ・なむ・や・か」がある場合   →  結びは連体形
 「こそ」がある場合          →  結びは已然形

「ぞ・なむ・こそ」は、強意を表すので特に訳しません。訳したい時は「きっと」を付け加えるとよいでしょう。

「や・か」は疑問を表す時と反語を表す時があります。
外見上は判別できませんので、文脈上の意味から判断するようにしましょう。

疑問で訳す時 ・・・ ~か。
反語で訳す時 ・・・ ~か、いや~ではない。

反語は、否定的な答えが分かっているのに自分に問いかける時、言い換えれば強い否定を表します。疑問と反語では全く意味が違いますので、要注意です。

以上で「係り結び」の説明が終わればいいのですが、あと4つポイントがあります。

①係助詞があるのに「係り結び」が行われずに次の文に続いていってしまう時があります。これを「係り結びの流れ」と言います。

 (例) 耳鼻こそ切れ失すとも、・・・

   (本来ならば「耳鼻こそ切れ失すれ。」となるところだが、
    「とも」に接続することで係り結びが行われずに
    次の文に続いていったパターン。)

②係助詞で文が終わってしまい、結びが省略される場合もあります。これを「係り結びの消去」と言います。

 (例) いとはばかり多くなむ

    (「なむ」の後に「ある」「はべる」などが省略されている。)

③「こそ + 已然形、」のように、「こそ」の結びが読点「、」を伴い次の文に続いていく時は逆接を表します。

 (例) 品かたちこそ生まれつきたら・・・

    (口語訳 → 家柄や容貌は生まれつきの
             ものであろうが、・・・)

④「もぞ・もこそ」は心配・困惑、「ばこそ」は事実に反する仮定を表す。

 (例) からすなどもこそ見つくれ。

   (口語訳 → からすなどが見つけたら大変だ。)

以上は覚えているだけで断然有利ですよ。

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2007年8月13日 (月)

古典文法の極意・用言編⑦音便その弐

お盆ですね。ちなみにお盆の正式名称は「盂蘭盆」(うらぼん)です。もちろん仏教用語です。現代日本人と仏教の関わりはどんどんなくなっていっていますが、古文の世界では「仏教」と「陰陽道」は生活の中心でした。ですから、仏教の知識が多ければ多いほど古文読解の上でも役に立ちますので、問題演習を繰り返す中で少しずつ知識を蓄えていきましょう。(このような知識を古典常識と呼びます。非常に重要です。)

さて前回は音便についてやりましたが、4つある音便の中で「撥音便」の補足説明があります。

たとえば文中に、

 よかめり。

と出てきた場合、どのように発音しますか?正解は「ヨカンメリ」ですね。これは、ク活用形容詞「よし」連体形に推定の助動詞「めり」がくっついた形です。

 よかる + めり

そして、発音しにくいと思った当時の人が

 よか + めり

という風に撥音便化してしまいました。

ところが、今度は「ん」と表記するのも面倒になったのです。

 よか  + めり

というような経緯で実際の表記は「よかめり」ですが、発音するときは「ヨカンメリ」になるのです。

もし入試で「『よかめり』を文法的に説明せよ。」と出題されたときは、怖がらずに

 ク活用形容詞「よし」連体形が撥音便化したものの無表記形 + 推定の助動詞「めり」終止形

と答えましょう。このようなシブい解答の積み重ねが、他の受験生に差をつけるのですよ。

今回は形容詞の例を取り上げましたが、ラ変型の活用をする動詞・ナリ活用形容動詞・助動詞も撥音便の無表記形がありますので気をつけましょう。

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2007年8月12日 (日)

古典文法の極意・用言編⑥音便その壱

今日は音便(おんびん)について確認しましょう。

そもそも音便とはどの言語にも見られる現象です。人間はなるべく楽をしたいと思う動物です。ですから、言葉を話すときも、言いにくい言葉は言いやすい言葉に直して話そうとするのです。これは我々のご先祖様でも同じことなのです。

さて具体的に見ていきましょう。音便には4種類あります。

1、イ音便

  書て → 書

 「書き」はカ行四段活用動詞の連用形です。助詞「て」に接続するときは何があろうと連用形です。ですから「書きて」は正しい形です。ですが、「書きて」を10回繰り返して唱えてみてください。とても言いにくいでしょう?そこで、ご先祖様たちは、活用語尾の「き」の部分を「い」に言い換えたわけです。これで、言いやすくなったはずです。
 これを「イ音便」と言います。 現代語に近い形(もしくはそのもの)ですね。

2、ウ音便

  思て → 思て   

 これはハ行四段活用動詞「思ふ」連用形の活用語尾「ひ」が「う」に変化しています。
 これが「ウ音便」です。

3、促音便(そくおんびん)

  思て → 思

 今度は同じ動詞「思ふ」の例ですが、「ひ」が「つ」に変化しています。
 これを「促音便」と言います。ただし、読むときは「オモッテ」と発音しますが、古典では小さい「っ」という表記をしませんので、書くときは大きい「つ」を用いましょう。

4、撥音便(はつおんびん)

  読て → 読

 「読み」はマ行四段活用動詞「読む」の連用形です。「み」が言いにくいので「ん」に変化しました。
 これが「撥音便」です。「撥」は「はねる」という意味です。「ん」の字ははねている感じがするでしょう?促音便と紛らわしいので区別して覚えてくださいね。注意してほしいのは助詞の「て」が「で」に濁音化していることです。

 
 このように、「い」に変化すれば「イ音便」、「う」に変化すれば「ウ音便」、「つ」に変化すれば「促音便」、「ん」に変化すれば「撥音便」となります。今回は動詞の例ばかり挙げましたが、形容詞・形容動詞でも活用語尾が変化すればこれらの音便に分類されます。そんなに難しくないですね。

 次回は「撥音便」について、少し補足がありますのでその説明をしますね。

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2007年8月11日 (土)

古典文法の極意・用言編⑤形容詞の語幹用法

形容詞には語幹用法というものがあります。

1、感動終止法
  ・・・語幹で言い切って感動の意を表す。上に感動詞を併用することが多い。

  あな、おさな。(ああ、幼いなあ)

  「あな」は感動詞。「おさな」はク活用形容詞「おさなし」の語幹。

2、連体修飾用法
  ・・・助詞「の」を伴って連体修飾語となる。

  にくの男や。

  「にく」はク活用形容詞「にくし」の語幹。

3、名詞的用法
  ・・・接尾語「げ」「さ」「み」を伴って名詞となる。

  うしろめた

  「うしろめた」はク活用形容詞「うしろめたし」の語幹。

4、原因・理由を表す用法
  ・・・接尾語「み」を伴って原因・理由を表す。

  早み (早いので)  高み(高いので)

  「早」は「早し」の語幹、「高」は「高し」の語幹。

以上が主な形容詞の語幹用法です。
  
1、2は特殊な形なので、出てきた時にびっくりしないように気をつけましょう。
3は、日本人なら違和感なく理解できると思いますが、語のつくりが「形容詞の語幹 + 接尾語」であることを文法的に説明できるようにしましょう。
4は、よく口語訳の問題で狙われやすいものです。知っていれば解けますが、知っていなければ解けません。所詮、受験とはそのような知識の積み重ねの上に成り立っています。

ちなみに「とも」に接続する形容詞は連用形となります。(動詞・形容動詞型は終止形接続)

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2007年8月10日 (金)

古典文法の極意・用言編④形容動詞

形容動詞の活用の種類は、ナリ活用とタリ活用の2種類です。

主に和語を語幹とするのがナリ活用、漢語を語幹とするのがタリ活用です。

 あはれなり ・・・ あはれ = 和語

 堂々たり ・・・堂々 = 漢語

ナリ活用・タリ活用ともに断定の助動詞「なり」「たり」とほぼ同じ活用の仕方をします。どちらもそれぞれ連用形に「に」「と」の形があることを注意してください。

さて最も気をつけなければならないのは、その語が形容動詞であるのか、「名詞 + 断定の助動詞」であるかの見分け方です。次の2つの例語を判別できますか。

 ①豊かなり ②将軍なり

実は、語の直前に「いと」をつけて意味が通れば形容動詞、通らなければ形容動詞ではないのです。

 いと豊かなり → ○

 いと将軍なり → ×

①は意味が通ります。②は訳が分かりません。ゆえに①が形容動詞で②が「名詞 + 断定の助動詞なり」ということになります。簡単ですね。

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2007年8月 9日 (木)

古典文法の極意・用言編③形容詞

今回は、形容詞の注意点についてです。

形容詞はク活用・シク活用の二種類がありますが、見分け方はもう大丈夫ですね。

動詞「なる」をつけたときに「くなる」の形になればク活用、「しくなる」の形になればシク活用です。

 よし + なる → よくなる ・・・ ク活用

 うれし + なる → うれしくなる ・・・ シク活用

活用の仕方も大丈夫ですか。ク活用さえ覚えておけば、あとはそれに「し」をつけるとシク活用になります。(ただし、終止形のみ同じ)

ここで注意しなければならないのが、シク活用形容詞の已然形です。

 うれしけれ 

この「けれ」の部分を過去の助動詞と間違える受験生が結構多いのです。
とくに、口語訳する問題でつい過去形にして訳してしまう場合が多いようです。その時点で運がよければ減点・悪ければ不正解とされてしまいますよ。

古文の口語訳は「助詞・助動詞が命」です。
過去形で訳すのは、過去の助動詞があるときのみです。ここが、漢文の訳し方と若干違う部分です。

いずれ「助動詞」や「助詞」を扱うことになりますが、とにかく大事ですので気をつけましょう。

ちなみに「いみじ」・「同じ」・「すさまじ」など「じ」で終わる形容詞も「シク活用」です。(ジク活用」はありません。)

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2007年8月 8日 (水)

古典文法の極意・用言編②動詞の見分け方その弐

今回は、四段活用・上二段活用・下二段活用の見分け方をやります。

この3つの活用の相違点は未然形です。ですから、無理やり未然形を作ってやればいいのです。

そこで、打消の助動詞「ず」をつけます。

「走る」に「ず」をつけると・・・

   走る + ず = 走

になります。

ここで、「ず」の前に来る部分に注目します。「ら」はラ行のア段の音です。未然形がア段の音になるのは、四段活用・ラ行変格活用・ナ行変格活用です。このうち、ラ変は「あり・をり・はべり・いまそかり」の四語のみ、ナ変は「死ぬ・往ぬ(去ぬ)」の二語のみしかないことは前回やりましたね。ですから、必然的に「走る」はラ行四段活用ということになります。

「起く」に「ず」をつけると・・・

   起く + ず = 起

になります。

「ず」の前に来るのは「き」です。「き」はカ行のイ段の音です。未然形がイ段の音になるのは上一段活用・上二段活用です。このうち、上一段活用は「ひ・い・き・に・み・ゐ → る」に当てはまるものだけですので、「起く」はカ行上二段活用であることがわかります。

「覚ゆ」に「ず」をつけると・・・

   覚ゆ + ず = 覚

になります。

「ず」の前に来ている「え」はヤ行のエ段の音です(ア行ではない!)。未然形がエ段の音になるのは下一段活用・下二段活用・サ行変格活用です。このうち、下一段活用は「蹴る」一語のみ、サ変は「す・おはす」と「名詞 + す」の複合動詞のみです。ですから、「覚ゆ」はヤ行下二段活用ということです。「覚ゆ・悔ゆ・報ゆ」はヤ行下二段活用であることをもう暗記してしまいましょう。また、「飢う・植う・据う」はワ行下二段活用ですので注意しましょう。「経」(ふ)・「得」(う)・「寝」(ぬ)は一字のみの下二段活用です。これも要注意ですよ。

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2007年8月 7日 (火)

古典文法の極意・用言編①動詞の見分け方その壱

お待たせしました。本日から具体的に講義に入ります。

最初は古典文法のシリーズからです。苦手な受験生は夏休みには克服しましょう。

今回は動詞の活用の見分け方です。活用の仕方すら覚えていない人はお話になりません。全9種類の動詞の活用の仕方を頭に叩き込んでからこのブログを見るように。覚え方に近道はありません。とにかく声を出して耳で覚えてください。東北大学の川島教授も耳から覚える方法を提唱しています。それから、活用の法則・パターンも見えてくるでしょう。

まず、上一段・下一段・カ変・サ変・ナ変・ラ変は見ただけで判別できます。なぜなら、存在する動詞が限られているからです。

上一段は「ひ・い・き・に・み・ゐ → る」にあてはまる動詞です。つまり、「ひる」(干る)・「いる」(射る)・「きる」(着る)・「にる」(似る・煮る)・「みる」(見る)・「ゐる」(率る)などです。ただし、注意してほしいのが「試+みる」や「率+ゐる」なども上一段動詞だということです。また、「いる」はなぜかヤ行上一段動詞ですので気をつけましょう。

下一段は「蹴る」一語だけですので問題ないでしょう。

カ変は「来」(く)一語だけです。たまに動詞の「出づ」と結びついて「出で来」の形になりますが、これもカ変です。(このような動詞を複合動詞という。)

サ変は「す」「おはす」の二語しかないことになっています。しかし「す」はさまざまな名詞とくっついて複合動詞を形成します。たとえば「受験+す」で「受験す」というサ変動詞を形成します。

ナ変は「死ぬ」・「往ぬ」(去ぬ)の二語、ラ変は「あり」「をり」「はべり」「いまそかり」(「いますかり・いまそがり」とも)の四語しかありません。

簡単ですね。残りの四段・上二段・下二段については次回に説明しましょう。

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2007年8月 5日 (日)

大問について

今日は、国語の大問についての個人的な見解について述べましょう。

国語の入試問題は、大抵4つの大問から成り立っています。
基本的に評論・小説・古文・漢文の4分野です。漢文や古文を課さない大学も増えてきていますが、さびしい限りです。

さて、あなたはどの分野が得意ですか。

おそらく、小説・古文・評論・漢文の順番に点数が取れる、もしくは問題が解きやすいと思っている人が多いのではないでしょうか。

しかし、実際には漢文・評論が簡単、古文・小説は難しいと小生は思っています。

まず、漢文は覚えることが少ないのです。限られた句形と重要漢字、良い問題集を何冊か完璧にやれば、簡単に満点を取れるはずです(多少の古文文法の知識は必要)。
ところが、多くの受験生(とくに女子)は漢文を毛嫌いし、全く受け付けないようです。
これをチャンスだと早く気づいた人は、志望校にぐんと近づくでしょう。
「みんなが苦手とする分野で差をつける」のは、受験で勝ち抜くための鉄則です。具体的な勉強法は後ほど公開しますから、楽しみにしておいてください。

次に簡単なのは、評論です。これは解き方さえ覚えてしまえば、勉強しなくても解けます。この解き方もそのうち公開しましょう。ただし、漢字や語句の意味などは知っていないと解けませんので、これらの勉強は必要です。ただし、前回述べたように、漢字対策は漢字検定2級の問題集をしっかりこなすだけで充分でしょう。語句の意味は、普段から辞典を持ち歩き、分からない言葉に出会うたびにすぐにひいて調べるという習慣をつけることで、かなり覚えることができます。地味ですが、まさに「学問に王道なし」です。日ごろの努力がいつか実を結ぶのです。

さて、古文は覚えることが多くて大変です。古典文法を早く身に着け、重要語句を一つでも多く覚え、古典常識に親しむことが、高得点への道です。英語・数学同様、毎日欠かさず勉強することが大事です。古典文法のポイントや狙われやすい重要語句・古典常識などをこれから公開するつもりです。

小生が最も難しいとして位置づけたのが小説です。皆さんの中にはは意外に思われる方もいるでしょう。確かに覚えることはほとんどありません(余裕がある人は、作家・作品など文学史の知識を蓄えましょう)。文章も評論に比べれば格段に読みやすく、一見簡単そうに思えます。しかし、問題を解くのが難しいのです。評論の解き方の延長なのですが、真の読解力が試されます。そこら辺も含めてこれから勉強していきましょう。

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2007年8月 3日 (金)

漢字検定に挑戦すべし

パイレーツの桑田投手、きちんと抑えましたね。

さて、国語のテストにつきものなのが漢字の問題ですね。
確かに配点は低いのですが、受験では1点の差が勝負の分かれ目です。
漢字は全問正解して当たり前というくらいの心構えで取り組みましょう。

とはいうものの、大学入試で問われるのは漢字検定でいえば2級程度です。
なぜなら、大学入試の出題範囲は常用漢字(1945字)の中からに限られているからです。

かといって、1945字のみ覚えれば大丈夫というわけではありません。漢字問題の中には同義語・対義語・同音異義語・同訓異義語・四字熟語などを問うものがあるからです。

漢字検定の問題は、これらを全て網羅した良問がそろっています。逆に言えば、漢検2級を取得できるだけの力さえ持っていれば、センター試験はおろか、どの大学の入試問題にも対応できるというわけです。

ですから、受験国語の漢字対策に最良であるのは、漢字検定2級の問題集といえるでしょう。実際に検定を受けなくても、過去問題集で8割程度取れれば充分です(実際の合格基準も8割)。

また、日本語にとって漢字は非常に大きな存在です(東アジアの共通文字でもあります)。漢字を勉強することで、語彙が増えます。語彙が増えれば増えるほど、国語力がつくのは言うまでもないでしょう。漢字の勉強をする時は、漢字の形だけを覚えるのではなくて、必ず漢和辞典と国語辞典を側において、すぐにひいて調べるという習慣をつけ、意味とともに覚えるようにしてください。文章読解力の向上にもつながりますよ。

ちなみに私は1級所持者です。

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2007年8月 2日 (木)

辞典について

台風が上陸しましたね。

今日は「辞典」について述べたいと思います。

読者の中にも、電子辞書の愛用者が多数いらっしゃると思いますが、国語力をつけたいのであれば、即刻やめるべきだと思います。

確かに便利ですが、受験生が辞書をひくのは「語句の意味」を確認するためではなく、「語句の意味」を覚えるためですね。

実は人間が物事を記憶するためには、ひと手間かけたほうが覚えやすいことが判っています。あまりにも簡単に目的の意味を知ってしまうとかえって忘れやすいのです。

辞書をひいたら必ず見出し語に印をつけましょう。一度目にひいた時は鉛筆で、二度目は赤ボールペン、三度目は黄色の蛍光ペン・・・というように自分なりのルールを決めて見出し語を囲むのです。以前ひいた語句をまたひいてしまった時は、悔しくて意地でも意味を憶えようとします。電子辞書で同じことができますか?

これは脳科学で「海馬」を刺激することで記憶力を高めることに通じています。人間は生きるために必要な情報しか脳に記憶されません。しかし、何度も脳の「海馬」という部分を刺激してやると、海馬は「生きるために必要な情報だ」と勘違いして脳の記憶貯蔵庫に情報を通してしまうのです。ですから、何かを記憶しようとする時は手間をかけて(辞書のページを手繰り、見出し語に印をつけるという手間)勉強したほうが、ずっと効率がいいのです。

文明が進歩することで失われているものもあると思いますよ。

国語辞典は、三省堂「新明解国語辞典」以外はどれを使ってもそんなに遜色ないでしょう。「新明解」は調べる辞典というより、読む辞典ですよ。

古語辞典は、個人的に「旺文社古語辞典」を愛用しています。文法項目がほかの辞典よりしっかりしていると思うからです。できれば複数の辞書を比べながら勉強できればいいのですが、文学部文学科志望でなければそこまでやる必要もないでしょう。

旺文社古語辞典

漢和辞典もどこの出版社のものもよくできていると思います。角川の「新字源」は玄人向きです。

角川 新字源

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2007年8月 1日 (水)

はじめまして

受験生の皆さん、毎日暑いですが、がんばっていますか。

こんな格言があります。

 助動詞を制するものは文法を制する

 文法を制するものは古典を制する

 古典を制するものは国語を制する

 国語を制するものは受験を制する

 受験を制するものは人生を制する (by 小生)

多くの受験生にとって、最も勉強しにくい教科は「国語」でしょう。

「どんなに問題をこなしても点数が伸びない。」
「国語の答えは一つじゃないからあいまいだ。」
「国語なんて感覚で解いてりゃいいんだ。」

こんな声が君たちから聞こえてきそうです。

このブログはそんな疑問や不満を解決し、
若い世代の国語力向上を目指すという壮大な構想の下に立ち上げました。

受験勉強の合間にでも、気休め程度にご覧になってください。

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